立山黒部アルペンルートのトロリーバスが引退間近
関西電力は、立山黒部アルペンルートの関電トンネルで運行している
トロリーバスを2019年4月から電気自動車に変更すると発表した。
もう見れなくなるのか~
これは行くしかないだろうと思い立ち、男3人で黒部へ行くことに。
先ずは大町温泉で一泊 扇沢駅はすぐ目の前
立山を目前にして長野県大町温泉街に到着。
先ずは温泉につかって疲れを癒すことにした。
平日でもあり、ホテルの客はさほど多くはなく大浴場も人は
まばらで、ゆったりと温泉につかりリフレッシュ。
夕食もおいしくいただきビールや焼酎もすすんだが
山の温泉宿でカニ料理にエビの天ぷら・・・
山の幸、川の幸を期待したのだが・・・
まあこれはこれで旨かったけど。
食事後は他に行くとこもなく和風のカラオケルームにいって
唄いまくって本日終了。
翌朝は朝食バイキングで腹を満たしホテルを後にした。
扇沢駅からトロリーバスに乗り込む
本日の目的地は立山室堂。
この季節はなんと言っても立山室堂の雪の壁だ。
大谷ウォークが楽しめる。
廃止になるトロリーバスは、立山黒部アルペンルートの
約6㎞を運行していて、わずか15~16分で黒部ダムへ
行くことができる。
大町温泉から扇沢駅までも車で約15分なので、あの日本一を誇る
黒部ダムに誰でも気軽に短時間で行くことができるのだ。
初代 100型 関電トンネルトロリーバス
朝8:30発のトロリーバスに乗る予定をたて大町温泉を出発したが
少し遅れたため扇沢駅へ到着したのが出発5分前。
慌てて乗車券を購入し滑り込み乗車。
バスを待たせていてくれた駅員さんに感謝!
ところが待機していた車両3台はどれも超満員。
なんとか隙間に入り込み乗車はできたものの
年内で最後を迎えるというトロリーバスの雰囲気に
浸る余裕もなく満員バスは黒部ダム駅へ向け出発。
うん? 今日は平日だよな・・・? 想定外の超満員・・・
車内はガヤガヤしているけど日本語がない・・・
黒部ダムも中国人にはすごい人気なのだ。
しらなかった。
しかし中国にも大きなダムはある。それも世界最大級だ。
それでもやっぱり日本のダムがいいらしい。
黒部ダムから室堂平まではケーブルカー、ロープウェイ、トロリーバスを乗り継いで行く
黒部ダム駅に到着。
当日は天気があまり良くなく、徐々に雨が強く降り出す予報だったので
黒部ダムは後にして室堂へ向かうことにした。
ダムを渡り室堂方面のケーブルカーで黒部平駅に。
次にロープーウェイに乗って大観峰に到着。
大観峰展望台から見下ろす黒部湖とアルプスは壮大。
そこからトロリーバスに乗りようやく室堂ターミナルに到着。
狭いトンネルを突っ走っていくのでスリル抜群。
絶対にセンターでコントロールしているんじゃないかと思い
係員に効いたが
「そんなことはありません、ハンドル操作ですよ」
と自信を持った返答が帰ってきた。
失礼しました。
黒部ダムからの所要時間としては30~40分程度。
それぞれの乗車時間はたいしたこと無いのだが
乗り継ぎがあることでどうしても時間にロスが出る。
この日の室堂の気温は6.6℃。残念ながら雨が降り出し
体感的には更に寒い感じがする。
海抜2000mを超えると残雪はまだまだ多い。
相変わらずどこへ行っても外国人は多く
以前のように日本人だけだったら日本の観光地は生き延びて
いけるのだろうか、とついつい考えてしまう。
特に平日にこれだけ外国人が訪れるということは
大きなメリットであろう。
ちなみに本日の、扇沢ー室堂間の往復料金は 9,070円でした。
室堂はまだまだ残雪が多く別世界
雪の壁にはやはり圧倒されてしまう存在感がある
雪の大谷、雨の中を歩き最高地点まで行くと
高さ14メートルくらいとのこと。
写真ではなかなか表現しづらいけど近くで実物をみると
改めて凄さを感じる。
富山県側から来る高原バスが通過する。
これがまた絵になるね。
壁の高さも比較するものがあればわかりやすい。
雨が強くなってきたので早々と室堂ターミナルに戻り休憩することに。
「ティーラウンジりんどう」で景色を見ながらコーヒータイム。
さすがにここまでくると、海抜も高いがコーヒーも高い。
ドリンク類のみで約800円前後とは・・・
ここのスタッフに「冬のCLOSE期間はどうしているの?」と
聞いたところ
仕事場はここだけではないので冬季は別のところで働くようだ。
よけいな心配だった・・・
黒部ダムの展望台へ220段の名物階段
黒部ダムへもどり展望台へ上る。
ほんとうは景色を見ながら外階段を利用したいとこだが
そこからトンネルをくぐりながらの登頂。
普段運動していない人は、
所々に残りの段数が表示してあり
「エッ!まだこんなにあるのお~~」
と思いながらなんとか頂上へ、ということになるだろね。
苦労した分だけ展望台から見下ろす黒部ダムは格別。
これぞ黒部ダム!
全景が見渡せるからダムの大きさをまた実感できる。
なんだって日本一はいいもんだ。
トロリーバス最後の乗車
帰りは比較的すいていて車内をあちらこちら見渡しながら
16分間を楽しんだ。
まとめ
今回は雨が降ってきたので思う存分楽しむことは出来なかったが
雄大なアルプスの絶景を見るとまた来てみたいと思った。
夏のトレッキングも来てみたい。
年内でお別れとなる関電トンネルのトロリーバスはほんとうに
残念だが、これも時代の流れで仕方ないのだろう。
帰りの車両は若い女性が運転士で、これもまた新鮮だった。
そしてすごい。
トロリーバスは電車の部類に入るらしく
運転には大型二種と鉄道の免許の両方の資格が必要とのこと。
時間に余裕があれば是非訪れて最後のトロリーバスを
見に行ってはどうだろうか。
それから、移動時はロープウェイ以外はトンネルの中ということで
あまり混み合うと精神的に疲れる気がするので
時間に余裕も持って行動することが望ましいでしょう。